木軸ペンのメンテナンス

木軸ペンのメンテナンス

木軸ペンはその自然な美しさと手触りの良さが魅力ですが、長く使うためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回は、木工用みつろうクリームを使った、木軸ペンのメンテナンス方法をご紹介します。

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必要なもの

  • 木軸ペン
  • 木工用みつろうクリーム
  • 柔らかい布(マイクロファイバークロスなど。なければティッシュやキッチンペーパー)

手順

1.準備

まず、木軸ペンとみつろうクリーム、柔らかい布を用意します。作業をする場所は清潔で乾燥しているところが適しています。

2.クリーニング

ペンの表面を柔らかい布で優しく拭きます。汚れやほこりを取り除くことで、蜜蝋が木材にしっかりと浸透します。

3.蜜蝋の塗布

指や布を使って、蜜蝋を少量取り、ペン全体に薄く均一に塗ります。特に乾燥が気になる部分には念入りに塗り込みましょう。

4.浸透

蜜蝋を塗った後は、約30分ほど放置して、クリームが木材に浸透するのを待ちます。

5.仕上げ

最後に、柔らかい布でペン全体を磨きます。これにより、蜜蝋が木材に均一に行き渡り、自然な光沢が生まれます。

メンテナンスの頻度

木軸ペンの使用頻度や環境によってメンテナンスの頻度は異なりますが、1ヶ月に1度を目安にみつろうクリームでの手入れを行うと良いでしょう。特に蜜蝋を塗った直後の濡れた杢目はとても魅力的です。

注意事項

  • 黒柿については、蜜蝋を塗ると色の変化が大きいです。ご使用の際はご注意ください。(普段使いでの変化が楽しい樹種の為、非推奨をしております。)
  • 蜜蝋の蓋を開けっ放しにすると酸化によって香りの変化が生じることがあります。使用後は必ず蓋をしっかりと閉めてください。
  • 蜜蝋は温度変化が大きい場所を避けて保管してください。直射日光や高温多湿の場所は避け、涼しく乾燥した場所で保管するようにしましょう。

まとめ

金杢犀のペンは、どれも多くの時間をかけて磨き上げております。研磨後にはカルナバワックスを使用し、木軸に美しい光沢を与えています。
特徴としてカルナバワックスは時間と共に少しずつ剥がれていくため、定期的なみつろうクリームでのメンテナンスをお勧めしています。

じっくりと時間をかけて研磨された木軸ペンは、丁寧にお手入れをすることでより深みのある輝きを放ちます。
そしてメンテナンスを通じてペンにより愛着が湧き、あなたの歩みと共に軸の変化をお楽しみいただけます。

また、今回は尾山製材さんの木工用みつろうクリームをご紹介しました。
ヒバがほのかに香り、とてもリラックスできます。おすすめの蜜蝋クリームです。

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この記事を書いた人

齋藤 翼のアバター 齋藤 翼 木工家

独学で技術を磨いた木工家。
培った知識と経験をもとに、銘木や製作のノウハウをわかりやすくお伝えします。

木軸ペン工房 金杢犀の代表
本と映画とアンティーク家具が好き