革の一冊が時間を紡ぐ──TRAVELER’S COMPANY トラベラーズノートで始まる新たな日常
革の一冊が時間を紡ぐ──トラベラーズノートで始まる新たな日常
最近、デジタルツールに囲まれた暮らしの中で、あえて「手で触れ、時間をかけて育てるもの」に心惹かれる瞬間が増えています。
そんな気持ちに応えてくれたのが、TRAVELER’S COMPANYのトラベラーズノート。静かな存在感を放つこの革のノートは、手に取った瞬間から「自分だけの物語が、ここから始まっていく」と語りかけてくるようでした。
素材が語るストーリー
キャメル色の革カバーから立ち上る香りは、どこか懐かしくもあります。
しっとりとした革の表面、丁寧なこば処理、裏側のスエードの柔らかさ──どれも指先を通じて伝わり、気持ちを静かに落ち着かせてくれます。
このノートは、「持っている」こと自体が小さな喜び。そこに自身で作りだしたドッグタグを添えれば、革と木という異なる素材がともに時を重ねていく準備を始めるかのよう。
今はまだ真新しいけれど、数年先の手入れを重ねたその表情がどう変わるのか、とても楽しみになりました。
(ドッグタグを取りつけるアイデアは以前お客様がおしえてくれたもの。素敵な発想ですよね!)
真新しい無地のキャンバス
ロゴが刻まれた1枚目の先には、真っ白なページが広がっています。
書くことに迷ったら、とりあえず一行走らせてみる。そこから自然に言葉が溢れてきたり、思わぬアイデアに出会えたりするかもしれません。
もちろんイラストを描いたり、写真を貼り付けてビジュアル日誌を作ることも楽しみ方のひとつです。
手入れを通じて深まる味わい
このノートは数か月後、数年後に開いたとき、深まった色と小傷が「過ぎた時間」を魅せてくれます。その中に刻む言葉や絵はあなた自身の変化とも重なり、いつか振り返るとき、そこに生まれるのは「ただ使った」以上の物語でしょう。
(いくつかおすすめのケア用品を書き記します。)
M.MOWBRAY プロ・ホースブラシ
Renapur レザーケア トリートメント
M.MOWBRAY グローブクロス
わたしに寄り添う記録
このトラベラーズノートは、華やかな機能を誇示するわけでもなく、強く主張するわけでもありません。しかし、そこにあるだけで「少し立ち止まってみようかな」という気持ちにさせてくれます。
デジタル全盛の時代だからこそ、経年変化を感じられる道具は私たちの心に静かな響きを残すのかもしれません。いつか革の表情に、問いかけられる時が来るはずです。「この時間、どう過ごしてきた?」と。