【エスニックなローズウッド】ココボロ

ココボロ

データ
学名Dalbergia retusa
別名
分類広葉樹
科・属マメ科ツルサイカチ属
原産国中南米
気乾比重1.10
強度非常に硬い
ヤンカ硬度
レッドリスト準絶滅危惧

非常に美しい色合いを持ちます。
心材はオレンジ色、赤色、茶色、黒色の縞模様があり、時間とともに濃くなる傾向があります。
辺材はクリーム色です。

非常に硬く、細かく均一な質感が特徴です。

加工中には特有の香りを放ちますが、完成品にはほとんど香りが残りません。

概要

熱帯雨林に自生する中央アメリカを代表するローズウッド

中央アメリカの熱帯雨林

ココボロ(学名:Dalbergia retusa)は、中央アメリカの熱帯雨林に自生する代表的なローズウッドです。特にメキシコ、ニカラグア、コスタリカ、パナマなどに広く分布しており、その美しい木材は高級家具や楽器の材料として重宝されています。

美しい艶とさまざまな工芸品

ギターヘッドの装飾
美しく磨かれたココボロのリング

ココボロの木材は非常に硬く、加工が難しいですが、磨くと美しい光沢が得られます。そのため、高級家具のほか装飾品、楽器の材料として広く利用されています。特にギターや木管楽器の製作においては、その音響特性と華やかな外観から非常に人気があります。また、ろくろ細工や象嵌、彫刻などの工芸品にも使用され、美しい艶と耐久性が求められる作品に適しています。

環境保護と持続可能性

ココボロは、その美しさと高価値から過剰伐採の対象となり、自然界での生息地が脅かされています。そのため、CITES(ワシントン条約)の附属書IIに掲載され、輸出入が規制されています。持続可能な管理と保護活動が進められており、これにより将来的な資源の枯渇を防ぐ取り組みが行われています。

縞の入ったココボロのペンと定規
Photo by kinmokusei
美しい飴色の艶
Photo by kinmokusei
木象嵌の作品たち
Photo by kinmokusei
縞杢のココボロに樫で象った狐
Photo by kinmokusei
狼が集まる様子を描いたペントレイ
Photo by kinmokusei

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この記事を書いた人

齋藤 翼のアバター 齋藤 翼 木工家

独学で技術を磨いた木工家。
培った知識と経験をもとに、銘木や製作のノウハウをわかりやすくお伝えします。

木軸ペン工房 金杢犀の代表
本と映画とアンティーク家具が好き