【木工家が選ぶおすすめ本10選】忙しい中でも価値観を広げる「耳読書」のススメ【Audible オーディブル】
Audible「耳読書」のススメ
私は木工家として日々制作に打ち込みながら、「オーディブル」を利用して読書を楽しんでいます。手や目を使いながらも、耳で物語や知識を吸収できることは、忙しい現代において新しい価値観を広げる素晴らしい手段です。
通勤中、家事の最中、あるいは私のように何かを手作業で創り上げている時でも、「読書」の時間を持つことができます。今回は、そんな「ながら読書」に最適な私のおすすめ本10選をあらすじと簡単な感想とともにご紹介します。
目次
Audibleとは?
- AudibleはAmazonが提供するオーディオブックサービス
- プロのナレーターや声優、時には著名人が本を朗読してくれるので、目が離せない状況でも本の内容に触れられます
- 通勤中や家事中、運動中でも「耳読書」が可能で、読書習慣を取り戻したい人に最適
Audibleを利用するメリット
- ながら読書が可能:手を動かしながら、耳で本を楽しめる。
- 目の疲れ軽減:画面や紙面を凝視せず、本の世界に没頭できる。
- 豊富なラインナップ:最新ベストセラーから名作文学、ビジネス書まで多彩なジャンル。
- 30日間の無料体験がある:初回登録で1冊無料、気に入らなければ解約も簡単。
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以下のリンクから30日間の無料体験をスタートできます。興味を持った作品を是非この機会に試聴してみてください。
Audibleで聴きたい!おすすめ本10選
ここからは、特に聴いてほしい10作品を選出しました。各リンクはAmazonアソシエイトリンクになっており、作品購入やAudible版のチェックが可能です。
(1) 『汝、星のごとく』
- 著者:凪良ゆう
- 初版発行日:2022年(講談社
- あらすじ(参考要約):
正しさに縛られ、愛に惑う切なさが胸を刺す。瀬戸内の島で静かに育つ高校生・暁海と、自由奔放な母に振り回され島へと流れ着いた櫂。孤独な二人は惹かれ合い、迷いながら成長を続ける。『流浪の月』著者が人が生きることの自由と不自由を紡ぎ、多様な愛が交錯する鮮烈な青春譚がここに広がる。 - 感想:
小さな島での若者たちのすれ違いや成長が心を揺さぶります。久しぶりに涙した一冊。
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(2) 『未来』
- 著者:湊かなえ
- 初版発行日:2022年(双葉社)
- あらすじ:
20年後の自分から届いた手紙が、居場所を失い孤独に沈む少女・章子に一筋の光を差し込む。家にも学校にも安らぎはない中、その“未来”からのメッセージは何を示すのか?時を超え、絶望する子どもたちに希望が芽生える物語。 - 感想:
のんさんの繊細な声に心を掴まれます。ゆったりと耳を傾け、希望を見出す旅に出てほしい。
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(3) 『スピノザの診察室』
- 著者:夏川 草介
- 初版発行日:2023年(水鈴社)
- あらすじ:
最期の瞬間にさえ患者の心に光を灯す医師がいる。20年、医療の最前線で命を見つめ続けた現役医師でありベストセラー作家が描く、祈りと光が織りなす感動作。人間の幸せを問い、読む者を温かな気持ちで包む希望の物語。 - 感想:
私には馴染みのない終末医療の世界。誰しもが最期の時が来る。生と死の意味を静かに問いかける、温かな読後感に包まれた一冊。
作品リンク
(4) 『海神』
- 著者:染井 為人
- 初版発行日:2021年(光文社)
- あらすじ:
東日本大震災で壊滅的被害を受けた天ノ島。NPO代表による復興支援金横領疑惑で、命の金は私利私欲に消えた。10年後、被災地の海底から黄金のインゴットが浮かび上がる。その瞬間、忘れられた事件は再び動き出し、静かに潜む人間の闇と再生への道が、圧倒的な筆致で紡がれるミステリーが始まる。 - 感想:
希望と呼ぶにはあまりにも欲深い。ひずみが大きくなった時、果たしてどんな行動がとれるのか。
作品リンク
(5) 『イーロン・マスク』
- 著者:アシュリー・バンス(Ashlee Vance)
- 配信日:2024
- あらすじ:
幼少期に苛烈ないじめ、歪んだ父との関係、異様な集中力と野心で世界を揺るがすイーロン・マスク。2年密着した著者が、成功と混迷を暴き出す。悪魔に追われる革新者の本質を描く、壮大で衝撃的なノンフィクション。 - 感想:
ただの伝記と思うなかれ、幼少期の苦悩から世界的イノベーターへ躍進する過程は、現実離れしたSFドラマのよう。作中には電気自動車は勿論、Twitter買収など私たちの生活にも大きな影響があり、感慨深い。
作品リンク
(6) 『黒牢城』
- 著者:米澤穂信
- 初版発行日:2021年(KADOKAWA)
- あらすじ:
本能寺の変四年前、有岡城に籠る荒木村重が不可解な事件に翻弄される。城内は動揺し、囚人の黒田官兵衛に真相解明が託される。戦と謀略が渦巻く中、潜む真実は何か。歴史と推理が交錯し、二人の運命が揺れ動く歴史ミステリー。 - 感想:
知恵者、黒田官兵衛の魅力を堪能できる。狭い茶室での密談は現代でいうタバコミュニケーションのようでニヤリ。
作品リンク
(7) 『凍える牙』
- 著者:乃南アサ
- 初版発行日:1993年(朝日新聞社)
- あらすじ:
深夜のファミレスで男が焼死、足には動物咬傷痕。女刑事・音道貴子は中年刑事と共に真相を追う。無線が飛び交う緊迫の現場は、読者にまるで捜査陣の一員になったかのような臨場感を与える。謎が謎を呼ぶ、新感覚ミステリー。 - 感想:
私の生まれ年に初版発行。男性優位が色濃い時代にクールな貴子のふるまいがカッコイイ!本にはその時代の空気が充満していて、これこそ読書体験の醍醐味。
作品リンク
(8) 『雪国』
- 著者:川端康成
- 初版発行日:1937年頃(文藝春秋連載開始。単行本化は1937年)
- あらすじ:
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」——雪に始まり炎に終わる、儚くも艶やかな愛の物語。ノーベル賞作家の名作を、名優・榊原忠美が美しく朗読。『伊豆の踊り子』『奥の細道』を手がけた演出家・水城雄とのコラボが紡ぎ出す、官能的で芳醇な一編。 - 感想:
あまりにも有名な冒頭ではあれど、読み渋っていた雪国。恐ろしく澄んだ狂気、こちらの振る舞いをじーっと覗き込まれているような良い意味でイメージを裏切られた作品。
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(9) 『存在のすべてを』
- 著者:塩田 武士
- 初版発行日:2023年(朝日新聞出版)
- あらすじ:
平成3年の誘拐事件から30年後、新聞記者・門田は旧知の刑事の死を機に被害者の「今」へ迫る。再取材で浮かぶ写実画家、そして時代に逆行する「実」を求める者たち。『罪の声』と並ぶ圧巻の結末が、読者の心を深く揺さぶる。 - 感想:
描き方がとても丁寧で、木漏れ日の下でゆっくりと味わうような読書体験が、心を静かに揺さぶり、深い余韻を残す一冊。
作品リンク
(10) 『盤上の夜』
- 著者:宮内悠介
- 初版発行日:2014年(東京創元社)
- あらすじ(参考要約):
四肢を失い、囲碁盤を感覚器とする女流棋士の栄光から始まる、奇跡の対局が連なる連作集。囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋——盤上に浮かぶ超常の瞬間。デビューにして直木賞候補、日本SF大賞受賞の新鋭が描く新時代の傑作。 - 感想:
オーディブルで出会って良かった作品。情景が脳裏になだれ込み、電流が走りました。短編集ながら、俯瞰すると一つの問いを投げかけられてるようでした。人より機械が優れた時、どう生きるか?と。
作品リンク
まとめ
Audibleを使えば、通勤・通学や作業中でも手軽に“聴く読書”が楽しめます。私も木工作業の合間に愛用しており、創作の刺激にもなっています。XやYouTubeでは、オーディブルで聴いた作品の感想も共有していますので、ぜひ一緒に作品を味わい、感じたことを語り合いましょう。ご紹介した10作品は、2024年後半に特に心惹かれたラインナップです。まだAudible未体験の方は、無料体験を利用して、新しい読書スタイルに挑戦してみてください。