入荷情報 花梨瘤
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大きな花梨瘤
こちらは2023年の末にご縁がありました。
先々週から少しずつストアに出しています。
花梨瘤は過去にさまざまな場所で購入し、目利きが難しい素材として度々痛い目に遭ってきました。
ようやく判断する基準が出来て、より良い素材が出てきたときに手を出すようにしています。
(良材を見分けるコツの一つは外側のゴツゴツとした棘の様な部分をよく見る事。ここが細かいほど中の杢も期待が出来ます。)
真っ赤な心材と明るい辺材が綺麗に分かれています。厚みもあり、ある程度本数が作れそうです。
近くで見ると黒小豆のような杢も出ています。
テーブルソーでカットしました。割れが多く、形も特殊な瘤材はどうカットするか考える事がとっても大切です。こうした素材は少しでも多く、大事に使いたいですからね。
始めの写真と色がだいぶ違います。切り出してみて色が淡い事もありますが今回は想像よりずっと深い赤色です。たまりませんね。素晴らしい杢です!
力強い杢と所々に縮杢もでています。花梨瘤はそれぞれ全く違う表情で作り手にとって楽しい素材です。
ペンを問わず、銘木の世界で特に愛好家が多い事で知られる花梨瘤。色のバリエーションが多く、淡くほとんど黄色に近いものから真紅の様なものまであります。
私自身は花梨瘤らしい赤みの強い素材が好きですが市場で見る機会は少なくなりました。久しぶりにご縁のあった素晴らしい花梨瘤。これから少しずつ大事に使っていこうと思います。