【木材の女王】ブラジリアン・チューリップウッド
ブラジリアン・チューリップウッド
データ | |
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学名 | Dalbergia decipularis |
別名 | ボワ・ド・ローズ |
分類 | 広葉樹 |
科・属 | マメ科ツルサイカチ属 |
原産国 | ブラジル |
気乾比重 | 0.96 |
強度 | 非常に硬い |
ヤンカ硬度 | – |
レッドリスト | 準絶滅危惧 |
桃黄色に鮮やかなピンク色や紫色まで実に多様で、独特の美しい縞模様が特徴です。
これにより、装飾品や家具に高級感を与えます。
非常に硬く、滑らか。高い耐久性があります。
切断したり研磨したりする際に独特の香りを放ちます。
香りは甘く心地よいです。
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概要
大航海時代におけるブラジリアン・チューリップウッドの発見
ブラジリアン・チューリップウッド(Dalbergia frutescens)は、主にブラジルの大西洋沿岸地域の熱帯雨林に分布しています。樹高10m未満の小さな樹木で、大航海時代(15世紀から17世紀)にヨーロッパの探検家によって初めて発見されました。この時期、ヨーロッパの探検家たちは新しい貿易ルートと資源を求めて世界中を探検し、多くの新しい木材が発見されました。チューリップウッドは、その美しい色合いと優れた耐久性からすぐに注目を集めます。
ルイ15世およびルイ16世時代のフランス
チューリップウッドは、18世紀のフランスで特に人気がありました。ルイ15世やルイ16世の治世下で、この木材は高級家具の製造に広く使用されました。フランスの家具職人たちは、この木材の美しい色合いと模様を活かし、豪華なキャビネットやデスク、チェアを作り出しました。
フランスでの人気が高まるにつれて、チューリップウッドはイギリスやその他のヨーロッパ諸国にも広まりました。イギリスでは、特にジョージアン時代において、この木材は高級家具の象徴とされました。キャビネットメーカーや家具職人たちは、この木材を使って精巧なインレイ作業を施した家具を製作し、その美しさと耐久性が広く認知されました。
持続可能な管理と保護
ブラジリアンチューリップッドは、その美しい色合いと高い耐久性から、歴史的に高級家具や楽器の材料として重宝されてきました。しかし、近年ではその需要の高さから流通量が激減していることが問題となっています。
持続可能な管理と保護のためには、計画的な森林管理が不可欠です。
チューリップウッドの美しさと高い価値を保ちながら、その持続可能な利用を実現するためには、私たち意識と行動が重要です。適切な管理と保護を通じて、この貴重な木材の未来を守りましょう。
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